キャバクラの代表的なハンドサイン12選|隠語も紹介!

キャバクラでスタッフ同士のやり取りに使われるのがハンドサインです。使われるハンドサインは店によって異なるものもあり、ハンドサインの意味を知る機会も、キャバクラで働いたことがない限りなかなかありません。

この記事では、キャバクラで使用される代表的なハンドサインについて解説します。キャバクラでよく用いられる隠語も併せて紹介するので、キャバクラでの仕事に興味を持っている人や、これからキャバクラで働き始める人はぜひご覧ください。

1.キャバクラの「ハンドサイン」とは?

キャバクラのハンドサインは、ボーイ(黒服)とキャスト(キャバ嬢)が意思疎通を図るために使われています。キャバクラ店内は騒がしく声が聞き取りにくい上、ボーイが何度も接客に割り込んでしまうとお客様との会話の邪魔になってしまいます。ハンドサインを使えば、雰囲気を壊さずにボーイとコミュニケーションが取れるため、キャバクラで働くときには覚えておくと便利です。

1-1.代表的なハンドサイン11選

ハンドサインを出す時は、まずオーダーがあることに気づいてもらえるよう、手をあげてボーイに合図を送ります。ボーイが気づいてくれたら、その場ですぐハンドサインを出し、素早くオーダーを伝えましょう。

どのようなハンドサインを使っているかは店によってもさまざまですが、代表的なものは共通しています。ここでは、どこのお店でも使用している基本ハンドサインを11個紹介します。

・代表的なハンドサイン一覧

用語 詳細
ゲストグラス親指と人差し指で「L」のような形を作ります。お客様用の大きなグラスを表していて、追加のグラスをオーダーするときに使います。
レディースグラス親指と人差し指で、物をつまむような形を作ります。キャバクラではキャストが使うグラスとお客様が使うグラスは大きさが異なるため、女の子用グラスを持ってきてもらうときはこちらのハンドサインを使います。
メニュー表両手を合わせたところから、本を開くように手を左右に開きます。お店によってはテーブルにメニュー表がないため、お客様がメニューを確認するときはボーイにも持ってきてもらう必要があります。
灰皿両手の親指と人差し指で大きな丸を作り、灰皿の形を作ります。灰皿交換のタイミングはお店ごとに決まっており、中には1本吸い殻が溜まったら交換するところもあるので、灰皿の様子は必ずチェックするようにしましょう。
温かいおしぼり両手でグーを作り、布を絞るようなジェスチャーをします。おしぼりはお客様がトイレに立ったときや、テーブルが汚れてしまったときに使うため、使用する頻度が高いハンドサインです。
冷たいおしぼり両手の爪と爪をこすり合わせます。「つめしぼ」と略すこともあり、酔ってしまったお客様が首元や額を冷やせるよう、準備してあげると気遣いができるキャストに近づけます。
アイス(氷)片手をグーにした状態から親指と小指を立て、手を下に向けます。お酒を作るときに使用する氷は時間が立つと溶けてなくなってしまうため、切らさないうちにアイスペールごと交換してもらいましょう。ハンドサインもアイスペールを持ち上げるような形をイメージすると覚えやすいです。
場内指名自分の今いる席を指さします。場内指名の有無はフロア全体の仕事に影響するため、フリー客から場内指名がもらえたらすぐにハンドサインを送るようにしましょう。
チェンジ・SOSピースサインをして、人差し指と中指をクロスさせます。困ったお客様への接客を切り上げるときに使うハンドサインのため、お客様に見えないようにこっそり出します。
お会計両手の人差し指で×を作ります。キャバクラではお会計のことを「チェック」と言うこともあるため、合わせて覚えておきましょう。
延長両方の人差し指をくっつけてから横に伸ばす動作をします。延長のハンドサインを送るとき、笑顔で嬉しそうに振る舞うと、お客様に喜ばれます。

2.ハンドサインをする際の注意点2つ

ハンドサインは仕事をスムーズに進めるためのものですが、使う時には注意点もあります。

1つ目は、接客中にボーイの名前を呼ばないことです。ハンドサインを出す際、ボーイに気づいてもらうために声をかけたくなりますが、名前を呼んでしまうと思わぬ誤解をされる可能性があります。男性スタッフと仲がいいと思われてお客様に嫉妬されたり、誤解はされなくてもお客様との会話が止まってしまったりします。接客する上でプラスになることがないため、ボーイとは絶対に親しい雰囲気を出さないようにしましょう。

2つ目は、お店独自のルールがないか確認をすることです。この記事で紹介したハンドサインは代表的なもののため、意味が大きく異なることはほとんどないですが、他に店独自のハンドサインを使っている場合があります。実際にキャバクラで働くことが決まったときは、あらかじめスタッフに確認しておくと安心です。

3.ハンドサインと一緒に「隠語」も覚えておこう!

キャバクラでは、ハンドサインの他に隠語が使われることもあります。隠語とは、お客様に意味が分からないようにスタッフ間でやり取りするためのものです。

最初のうちはどのような意味の言葉なのか分からないことも多いため、ここではキャバクラでよく聞く隠語をいくつか紹介します。

・よく使われる隠語

用語 意味
痛客迷惑なお客様のこと。お酒の飲み方が汚かったり、騒いだりするお客様は「痛客」認定されることが多いです。
複数人で来店したお客様の中で、お金を支払わない人を「枝」と言います。お金を払ってくれる人は「幹」と言うこともあります。
出戻り帰ったお客様がその日にもう一度来店することを言います。新しいお客様としてカウントするか、最初に来店したときの続きとしてカウントするかでキャストの成績が変わるため、店のルールを確認しましょう。
本営「本気営業」の略で、半同棲や付き合っているような距離感でお客様と接し、本気で営業を取りに行くことを言います。
レディグラ「レディースグラス」の略。キャストが使用するグラスのことです。「レディースグラス」はハンドサインにもなっている頻出単語なので覚えておきましょう。
フリーバック一度フリーで来店した新規のお客様が、次回指名客として来店することをフリーバックと言います。指名してもらえるようにお客様の心をつかみ、営業をかけるのがキャストの仕事です。
黒文字爪楊枝のこと。本来は黒文字で作られた高級な爪楊枝を指していた言葉ですが、キャバクラでは「つまようじ」が「妻用事」を連想させてしまうため一般的な爪楊枝であっても「黒文字」を使用します。
合番「お客様が複数のキャストを指名すること」と、「複数人で来店したお客様がそれぞれにキャストを指名すること」の2つの意味があります。
アンダー18歳未満の女性のこと。風営法によりキャバクラでは18歳未満を働かせることができないため、見た目が若く18歳未満に見える女性にはしっかりと年齢確認が行われます。
TC(ティーシー)「テーブルチェンジ」の略で、お客様にテーブルを移動してもらうことです。卓の都合や出勤人数の関係で、お客様に移動をお願いすることがあります。

まとめ

ハンドサインとは、接客の邪魔をしないようにスタッフ間でスムーズに意思疎通を行うためにキャバクラで用いられているもので、さまざまなハンドサインが使われています。また、業界で使用される隠語も、キャバクラで働くときには覚えておきたいポイントです。

使用しているハンドサインはお店ごとに異なるため、店ごとのルールはきちんと確かめておくのがおすすめです。お客様に配慮しながらハンドサインを使い、スムーズな接客を行うことで人気キャバ嬢に近づけるでしょう。

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